オデはゲーミングイエティ。ついにポケモン最新作である『ポケモン スカーレット』をクリアしたので感想をモリモリと書いていく所存だ。記事を分けないととんでもないことになるのでとりあえずゲームの大目的である3つのルートについて個別に書いていくことにする。最終的にはそれらをまとめた総合的な感想記事もやりたい。
今回はルートの一つである『チャンピオンロード』について。
クリア後までのネタバレがあるので続きを読むの先で待っているよ。
・チャンピオンロードとは
3つのルートのうちの一つである『チャンピオンロード』では各地のジムを目指し、ジムバッジを集めていくことになる。各地のジムで8つのバッジを集めることで四天王とその先に待つチャンピオンに挑めるのだ。つまり従来のポケモンシリーズの王道をなぞっている。
ちなみに過去シリーズにおいてのチャンピオンロードとは、ポケモンリーグにたどり着くために通らなければならないダンジョンを指していた。今回はポケモンリーグ自体は学園都市テーブルシティから近い場所にあり、行こうと思えばゲーム開始から30分もかからずに到着することができる。テーブルシティとポケモンリーグを繋ぐのは短い通路一本。Lv7くらいのかわいいポケモンがトコトコと歩いていて、位置的にはここが『チャンピオンロード』なのがちょっとシュールだ。
・ジムバッジ集め
ジムバッジを集めるために各地のジムを巡っていくことになるのだが、今回はオープンワールドのために好きな順番から回ることができる。一部の通路などはスター団が塞いでいたりと全てが自由ではないものの、抜け道はいくらでもある印象だ。しかしながらジムの難易度自体は回る順番に関わらず固定されているので、始めたてで最強のジムに行ってもほぼ勝てる見込みはない。ここについてはちょっと残念なポイントだ。
オデはプレイを開始する前は持っているバッジの数で相手のレベルが変わると思っていたのだが、実際はエリアごとに敵の強さは定められていた。これに関しては残念に思うのと同時に仕方ないと受け入れる気持ちもある。例えばゼルダBoWなどでは進行度に合わせて各地のエネミーに同じ変化(群れに強化種を追加など)を施せばいい。しかしポケモンの場合はそれぞれのエリアに分布するポケモン、トレーナーなど全てを変化させるのは難しいし、その調整でバランスを保てるかどうかは怪しい。
……と納得している体ではありつつもジムリーダーの手持ちくらいはこちらのバッジで変えてほしかった気持ちは当然ある。オデは個人的なこだわりで最後に倒すジムリーダーをナンジャモ氏にしようと考えていたが、とんでもないレベル差で瞬殺してしまうだけだと気づいて取りやめることになった。あまりにも歯ごたえがないのはつまらないので難易度に沿ったジムを目指すようにもなり、結果的にあまり自由に回ったとは言えないかも。あくまで冒険がメインなのであんまり気にしてはないけどね。
さて、ここからはそれぞれ倒したジムリーダーを順番に貼って所感を語っていこうと思う。
ボウルジム くさタイプ コルサ
課外授業が始まった後、ネモの言う通りについていくとテーブルシティ西。ペパーの言う通りについていくとテーブルシティ東に出る。オデはペパーが好きだったので東にホイホイとついていき、道なりに進むうちにボウルタウンについた次第だ。コルサは元々発売前から明かされているジムリーダーだったが、これまでにいそうでいないデザインなので好きだ。こういう陰鬱そうな顔のオッサンが大好物だ。実際は暗くないけど。
ジムとしてはオデがホゲータを最初の一匹に選んだので苦労した覚えはない。ウソッキーを本物の木にしてやる優しいオッサンなんだな……という印象だ。あと身体能力がすごい。
セルクルジム むしタイプ カエデ
マップの小さなアイコンを見るとカエデがあごに添えている手がヒゲに見える。なのでオデは最初は童顔の爺さんなのかと思っていたがぜんぜん違った。ボウルタウンから道なりに進んでしまうとハッコウシティにたどり着いてしまうので、慌ててテーブルシティから西に移動してセルクルへと向かったのがわかる。
ジムとしては……ボウルと同じでホゲータがいたからあまり印象はない。ヒメグマがかわいかった。再戦時には「テーブルシティの近くだから優しい難易度で相手しているが、負け続けるとポケモンがかわいそう」と言っており、この言葉が印象深かった。そもそもジムリーダーというのはトレーナーを試すテストをやっている職業人なんだよね。歴代シリーズではあまりそうした側面を見せないので描写されると嬉しい。
カラフジム みずタイプ ハイダイ
カラフシティの色合いを青と白に定めて観光地化したのはハイダイさんらしい。この見た目で有能ビジネスマンというギャップが面白い……けど、砂嵐はなんとかならないかなぁ! この辺りは特に重くて死ぬ(処理落ちでソフト終了)かと思った。防砂壁を作って。
カラフシティは全体の中でもけっこう気に入っている街だ。そもそもこのSV、街にはまったく力が入ってないとオデは思っている。剣盾とどっこいどっこいだ。喋って得をするNPCも少ないし入れる民家もないのでショップの数があるかどうかで印象の深さが変わると言っても過言ではないだろう。カラフはショップが多かったから覚えている。
再戦時の「良くも悪くもプレイヤーという存在により大きな流れが巻き起こる」という言葉が良かった。ぜひ大きな流れが巻き起こってもらいたいものだ。オデはずっとポケモンシリーズを通してプレイヤーという強力な存在がバンバン勝つことで悪いことも起きるだろうと考えている。そうした面も逃げずに描いてほしいと常々思っている。
BWではチェレンが強さに関して悩んでいたし、剣盾ではホップがプレイヤーやダンデに対する劣等感に苦しむシーンがあった。まあ……キャラクターがプレイヤーの存在によって苦しむというのは負の面なのでバッチリと描写するのには賛否両論あると思うけどね。今作では特に「宝物」を探して好きに冒険するという明るいコンセプトがあるのでプレイヤーの存在が誰かを苦しめるような描写はなるべくしたくないのだろう。
チャンプルジム ノーマルタイプ アオキ
マップアイコンの時点から背中しか映ってないとか到着する前から気になってた人物だよね。ポケモン初のジムリーダーと四天王を兼任しているキャラクターであり、何気にこれまでいなかった「疲れた日本のサラリーマン」モチーフでもある。本人曰く「無個性」らしいけど全ジムリーダーの中でもかなり個性的で印象深いキャラクターになった。
前述した通り、オデはジムリーダーが職業であるという描写を見るのが大好きなので当然アオキさんが好きにならないわけがない。剣盾においてのジムリーダー=アスリートという表現も気に入っていたが、今作では職業としての面を強調していて非常に趣深いのだ。ジムリーダーという役職に対して乾いたスタンスを取っているアオキさん……彼はポケモンというシリーズが長く続いてきたからこそ生まれたキャラクターだと思う。
ちなみにオデはかくとうタイプをまったく連れていなかったので苦戦を強いられた。
ハッコウジム でんきタイプ ナンジャモ
「お前らこういうのが好きなんだろ?」という全力でオタクを狙い撃ったキャラクターであり、こちらとしては好きと言わざるを得ない。オデはある程度狙われると「ああ、狙ってんだな」と醒めてしまうことも多々あるが今回に関しては狙われすぎてクリティカルヒットを受けた。狙いが正確すぎると避けられないんだなって。
何気にアニメ登場などをしないうちに公式でCVがついている珍しいキャラクターでもある。SVの発売後までもうちょっと動画を上げてほしかったけどいつの間にかいなくなってた。なんというかこれはオデの個人的な見方だがナンジャモについては公式動画など気合が入りすぎていて、一ジムリーダーという見方があまりできない。ジムリーダーとして見れば今作で一番好きなのはアオキさんだ。
ちなみに本来のレベル順ではハッコウジムは3番目なので、5番目に戦ったオデとしては手ごたえがなさすぎて少々かなしかった。
ベイクジム エスパータイプ リップ
謎の力で服についた羽を動かしているエスパータイプ。見た目はどちらかというとフェアリーっぽい。個人的にはここのジムチャレンジのヨガが何をやらされているんだ? という感満載でそっちの印象の方が強い。あのヨガをやったらポケモンの努力値がリセットされるとかそういう効果があればいいのに。
再戦時は何気に重めな才能に関する話をして去っていった。今作では何人かのジムリーダーにもそれぞれの悩みや過去があることを匂わせる描写があり、キャラの掘り下げとしてオデは気に入っている。剣盾にはトレーナーカードってのがあったよね。ああいうのが今作にも欲しい。何だかんだ会話だけだと手に入る情報は少ない。ダーッと長文テキストとして掘り下げてほしい気持ちはある。
フリッジジム ゴーストタイプ ライム
いきなりダブルバトルになったのでちょっとビックリした。そういえば今作ではストーリーでのダブル以外にダブルバトルをする機会が少なすぎる気はする。シングルバトル以外は複雑すぎるからあまりストーリーでは重視しない方向なのだろうか? 昔はトリプルだのローテーションだのスカイだの色々あったのにね。
何気に戦闘開始時のモーションが一番好き。凝っていてカッコいいと思う。
再戦時の「オモダカにゴーストタイプの強さを認めさせたくて焦っていた」という言葉の真意がわからないままもう二度と会えない気がする。ゴーストタイプ、強くない? 聞いた話ではランクマッチではサーフゴーが大暴れしているらしいし。ミミッキュもいるし……ゴーストタイプ強くない?
ナッペジム こおりタイプ グルーシャ
公式で最初に紹介されたジムリーダーでありながらジムリーダー最強というのは新しいと思う。オデは当初グルーシャから攻略してもいいんだろうと考えていたが、実際に行ったらまず勝てなかったであろう。熱意のない最後のジムリーダーと言えばデンジを思い出す。
こう言ってしまうと身もふたもないが、こおりタイプはどうしても弱点が多いので順当にナッペジムにたどり着いたときにはどんな手持ちでも弱点を突けると思う。最後のジムになりがちなのに塩試合を生んでしまうのはちょっと悲劇だ。またテラスタルによるタイプ変化もジムのタイプから丸わかりなので決め打ちで倒せてしまうのも悲しい。チルタリスなんてデフォルトのまま戦う方が強いし……こおりチルタリスはオシャかわだけどね。
・四天王&チャンピオン
なんと、とんでもないやらかしだが四天王やチャンピオン戦に関しては何一つ画像も映像も撮っていない! 再戦できるとタカをくくっていた結果がこれである。ハッサク先生とオモダカさんに関しては戦う機会があるが四天王戦はないとは……過去シリーズでは毎度戦えていたので油断していた。まあ、ストーリーを進めてた時はブログにまとめるとか考えてなかったししょうがないけどね。
仕方がないので画像がなくてさみしいが文章だけで所感を語っていく。
四天王 じめんタイプ チリちゃん
(辛うじて面接失敗時のSSがあった)
細目イケメン系眼鏡関西女子という要素もりもりすぎるキャラクター。好きにならないわけがない。女性ユーザーを中心に爆発的人気が出るとイエティは鷹のごとき鋭い目で睨んでいます。服装の印象からなんとなくあくタイプの四天王なのでは? と考えていたけど、実はあくタイプはスター団のピーニャと被るのよね。チリちゃんはじめんタイプでした。
テラレイド時の髪をかき上げる動作やポケットに手を突っ込んだままボールを投げる独自のモーションが性格を表してていいよね。ふざけた言動とは別に真面目な表情が多かったり、印象がしっかり定まりきらないのも魅力の一つだと思う。また初登場時はハッサク先生から「ふざけた女性」と紹介されていたけど実際はツッコミ役に回ることが多かったよね。四天王の露払いであり引率係というイメージ。
四天王 はがねタイプ ポピー
でっかい鍵のアクセサリーからはがねタイプを予想していたら合っていた幼女。実はチリちゃんと並んで登場回数が低く、掘り下げがないので詳細がわからない謎のキャラクターだったりする。ポピーちゃんの後ろのオッサンたちは見知った顔なのに……。
生意気なタイプかと思いきや四天王という実力からの順当な態度であり、勝った後は殊勝な態度で応援してくれるので地味に幼いながらにして人間できてんな……とオデは感心する。再戦したいからアプデで対応してほしい。
四天王 ひこうタイプ アオキ
ジムリーダーと四天王を兼任するサラリーマンが平凡なわけあるか! ノーマルジムの最後の手持ちであるムクホークが四天王戦への布石になっているのも熱い。四天王お揃いの手袋をつけると全身真っ黒になるのもカッコいい。冷静に考えるとアオキさんだけあまりにも目立ちすぎていて他のジムリーダーが可哀想になるくらいかもしれない。
ジムリーダー再戦時の「旅行は楽しいけど我が家に帰って来ると落ち着く」というたとえ話が特に好き。ポケモンはそれぞれのキャラクターの台詞量だけで言えばかなり少ない方なんだけどしっかり個性を出せているとオデは思う。
四天王 ドラゴンタイプ ハッサク
アカデミーの美術担当。ハイライトのない目からただものじゃないオーラを迸らせており、四天王最後の男として立ちふさがった。授業を進めていき絆を深めることでドラゴンタイプの一族に生まれたことがわかる。不穏そうな外見とは裏腹にまったく裏表がなさそうであり、よく号泣している面白いオッサン。テラスタルするときの微笑が最強にカッコいいとオデの中で話題沸騰中。
手加減はしないと言いつつも最後の一匹になると応援してきたり、情の深さがうかがい知れる。一番好きなエピソードは「音楽で食っていくと一族を飛び出した」こと。美術じゃないのかよ……。
トップチャンピオン オモダカ
とんでもない毛量。意外といそうでいなかった中性的なチャンピオンである。正直、途中まで男性なのか女性なのか判断がつかなかった。
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西尾維新さん書き下ろしの脚本に、
梶裕貴さんが声をあててくださいました。
ぜひ音声ありで、そして「最後の一秒」までご覧ください。西尾維新〈20th〉ank you for your reading!#西尾維新 #NISIOISIN pic.twitter.com/ZC2817oWeA
— 西尾維新公式情報 (@NISIOISIN_info) 2022年8月7日
その特徴的なデザインは見るからにポケモンシリーズのキャラクターデザインに参加している竹さんのものと思われる。個人的には竹さんのキャラデザは『戯言シリーズ』で親しんできたので竹さんデザインと思しきキャラが登場すると「新しい殺し名か?」と思ってしまう。オモダカさんは特にそう。
いまいち本心がわかりにくく常に黒幕っぽいオーラを出してるけど、オデとしては戦闘開始時の一瞬だけニッと笑う表情が好きだ。この一瞬があることでオモダカさんが挑戦的でポケモンバトルが好きな一トレーナーなんだということがよくわかる。極めて自然にキャラクターを表現したモーションだと思う。何ならこれがなかったらそこまで好きじゃなかったかもしれない。
戦闘狂っぽい一面を持っているようだがネモと差別化したいからか控えめな描写だったと思う。
手持ちのエースがキラフロルなのが非常に印象とマッチしている。というかキラフロルの擬人化だと言われたら納得するかもしれない。キラフロルが大穴に生息しているポケモンだということに紐づけるとまだまだオモダカさんには秘密がありそう。どうしても黒幕寄りに見てしまうのはオデの問題ではなく、オモダカさんのオーラのせいなのだ。
キラフロルを切り札にしているが、キラフロルの特性であるどくげしょう(攻撃を受けるとどくびしを撒く)の性質上、手持ちの先頭に出していたら全世界の大量のプレイヤーが憤死したことは想像に難くない。そうならなかったのはオモダカさんの優しさなのか……?
・ネモ
ぬ~べ~の鬼の手を付けた本作のライバル一号。ゲーム開始序盤は面倒見の良いお姉さんという雰囲気だったけど徐々に戦闘欲を隠し切れなくなり、すぐにヒソカっぽくなっていった。オデは序盤から終盤まで無限にジムで鉢合わせるので若干怖くなって避けたい気持ちになっていた。チャンピオンロードはネモのためのルートと言っても過言ではなく、ネモ自身を好きになれるかで大きく評価が変わると思う。
オデとしては人の心の機微がわからそうな部分が苦手であり、出会う度に似たようなことしか言わないのでクリア時くらいまではあまり好きではなかった。チャンピオンロードのイベントが起こるのはジムしかないので展開の一辺倒さに拍車を掛けていたように思う。最終的にはザ・ホームウェイなどの掛け合いを経て、良いライバルキャラだと認めるようになった。
家を見てピンとこない人はいないと思うが相当なお嬢様であり、描写はあまりされてないものの考察の材料は散らばっている気がする。オデの勝手な憶測(妄想ともいう)では幼少期は病弱であり、それゆえにあまり体を動かすのは得意ではないのではなかろうか。本人も「意外と体力がない」と言っていたし。腕に付けている鬼の手は親の会社が開発しているサポーターか何かで、筋力のなさを補うために付けているのだと思っている。ボールを投げるのが下手とも言っていたからこじつけられなくもないはず。
ただあくまで憶測の域を出ず、育ちに関しても明言はされなかった。なんとなくではあるがネモに関してはあまり「裏のあるキャラクター」であるとは見せたくないのだとオデは解釈している。ペパー、ボタンという他のキャラクターとのバランスを取るためにあえてネモは天真爛漫で一直線なキャラクターであると描写しているのでないだろうか。考えようによってはこうも取れるよという想像の余地だけを残して、ネモというキャラクターのイメージを芯の通ったものに見せたいのかな~と。
これまでのポケモンではお隣のライバルは対等なトレーナーというのが恒例だったがネモは違う。最初からチャンピオンランクのトレーナーであり、最終的にはトップチャンオピオンより優れたトレーナーであるという事実が明かされる。つまりある意味ではラスボスが最初から隣にいたようなものなのだ。そう考えるとちょっとした恐怖である。
単なるお隣さんへの親切心ではなくネモは自分と並ぶ才能を渇望していたんだ。その事を理解するとネモへの見方がまた変わるよね。チャンピオンロードでは一貫して「才能」についての描写が多く、誰でもチャンピオンを目指せるわけではないというポケモンバトルの厳しさを隠す様子はない。この辺りはアスリートとしてのポケモントレーナーを見せ続けた剣盾と似たスタンスを取っている。
クリア後の会話からわかるようにネモは周りからは天才と呼ばれ比肩できる存在がいなかった。本人の努力もあっての立場だから「天才」の一言で片づけてほしくはないと思いつつ、才能の差というものを意識するようになっていたのだろう。そこにプレイヤーが現れ破竹の勢いで勝ち続けたため、重いとさえ言える期待を掛けるのも仕方ない。攻略中はヒソカとしか思えない狂気を感じる言動もネモなりの理由があったのだと知ると趣深くなる。なるよね……?
個人的には2種類あるネモのBGMがどちらも楽しそうな曲調のままであるということがネモというキャラクターを最大限に表していて良いと思う。剣盾のライバルであるホップは2種類あるテーマ曲でかなり趣が変わっていた。ホップの2曲目には葛藤などを感じるシリアスな部分があったが、ネモは2曲目も1曲目のテーマと一貫してアップテンポで走り抜けていく。本当にポケモンバトルが好きで、ついに全力を出せるというネモの喜びを抑えきれない曲になっているのだ。2曲のキャラクターテーマで変化を描くという近年のポケモンのやり方、オデは大好きです。
宝探しの課外授業と同時に始まったプレイヤーの物語。その隣でネモも宝を探していたのだということを考えると見方が大きく変わるキャラクターだと思う。オデはぶっちゃけ序盤は性格も見た目もさして好きではなかったが、チャンピオンロードを経てキャラクターとして好きになった。素晴らしいライバルだった。
・チャンピオンロード全体の感想として
キャラについては熱く語ったものの、全体的に言えばあんまりオープンワールドという仕様と噛み合ってないなあ……という結論に至った。冒頭語ったように「バッジ数でジムの強さが変動する」仕組みは確実に必要だと思う。今後のポケモンシリーズがオープンワールド準拠のままやっていくなら逃げずに向き合ってほしい。たのんます!
またオープンワールドになったことで特定の場所(チャンピオンロードにおいてはジム)でしかイベントが起きないため、展開が一辺倒になりやすいと感じた。ネモはいつも戦いたがるし、ジムが進むにつれて一人ずつ四天王が顔見せにだけ来るし。チャンピオンロードなので当然と言えば当然だが会話などは少なくとにかくずっと戦ってんな……という印象が強かった。ネモのキャラクター性が展開と噛み合っているのでまあ許せると言えば許せるが、う~~~ん。今後に期待!
とまあ、キャラクター以外に関してはけっこう辛めの評価をしてしまったが全体を通してオデはかなり楽しんだのでヨシ。楽しんでなきゃこんなに書かないからね。記事としてはもう少し文章をまとめたかったがチャンピオンロードはほぼネモのための物語なのでそこに書きたいことを全部ぶつけられたので満足している。
チャンピオンロードに関してはこれくらいかな。じゃ、おつかれさまでスター。