【エルデンリングDLC】焼炉のゴーレムとは【プチ考察】

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当記事では『エルデンリングDLC』のネタバレがあります! ご注意ください!

↑ゲーム考察チャンネルを始めました。記事をもとにエルデンリングの考察をやっています。

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オデ、イエティ! 今回は『エルデンリングDLC』の考察をしていきます!

お題は『焼炉のゴーレム』について!

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目次

焼炉のゴーレムとは

キックした後の足がかわいい

焼炉のゴーレムというのはエルデンリングDLCの舞台である影の地に点在している巨大なエネミーの正式名称。焼炉のゴーレムは一般的なエネミーに比べてもとにかく巨大であり、足元で戦うと股が見えないくらいにプレイヤーとの体格差がある。

ストーリー進行上戦わなくてもよいフィールドボス、あるいはギミックのような存在になっており炉の中に火炎系の大壺を投げ込むと大ダメージを与えられるという性質を持っている。通常攻撃が足に効かないタイプの焼炉のゴーレムはこうした方法で撃破する必要がある。

各焼炉のゴーレムを撃破すると霊薬用の割れ雫が入手でき、本編における黄金樹の化身のような立ち位置になっている。

この焼炉のゴーレム、オデは非常に気に入っているので今回はコイツについて考察していく。

焼炉のゴーレムの由来とは

画像引用元:Wikipedia ウィッカーマン

ウィッカーマン(wicker man)とは、古代ガリアで信仰されていたドルイド教における供犠・人身御供の一種で、巨大な人型の檻の中に犠牲に捧げる家畜や人間を閉じ込めたまま焼き殺す祭儀の英語名称である。
(引用元:Wikipedia ウィッカーマン)

焼炉のゴーレムのモチーフは間違いなくウィッカーマンだろう。ただし焼炉のゴーレムは人身御供というよりは拷問・戦闘のための兵器であり、敵を威圧するためのデザインを施されている。

DLCのトレイラーですでに目立っていた焼炉のゴーレム。

焼炉のゴーレムはメスメル軍によって操作されている。実際に本編中でもメスメル軍の駐屯地で仁王立ちする焼炉のゴーレムを見ることができる。ただし一度作動すると敵味方お構いなしであり、メスメル軍をも焼き払ってしまう。この点は中に兵士が入って操作する火の戦車(ガンメン)とは大きく異なる。

焼炉のゴーレムは鉄檻のような骨組みの中にたくさんの炭化した死体が詰め込まれた非常にグロテスクな見た目となっている。その被害者の多くは焼炉のゴーレムの中から外に腕を伸ばすようなポーズになっているため、生きたまま詰め込まれて焼かれた可能性が高い。実際に焼炉のゴーレムの前方にいると掴み攻撃をされ、掴まれると焼炉の中に入れて焼かれてしまう。

ここまでなら由来と思われるウィッカーマンとあまり変わらないが、焼炉のゴーレムにはちゃんと背景が存在する。

まず焼炉のゴーレムの中央上部には顔面(仮面)が存在する。焼炉のゴーレムがダウンしたときに致命の一撃を与えるのもこの顔面なのだが、この顔面のデザインは意味があって施されていることがアイテムのテキストからわかる。

焼炉のゴーレムを倒した際などに入手できる「焼炉の面」は焼炉のゴーレムの顔の小さな似姿とされている。そしてこの顔、「曲がった角に囲まれた石の面」は角人たちの伝承にある火の悪神なのだ。

焼炉のゴーレムは角人たちの伝承に存在する火の悪神を象った顔を付けられており、メスメル軍がこれを使役することにより角人たちの戦意を大きく削ぐという戦略的なデザインとなっている。

また、焼炉の火は人の魂まで焼き尽くすとされており浄化の意味合いも持っている。メスメル軍は角人たちにある「穢れ」を焼き払い、浄化することも願ってこうした兵器を生み出したのかもしれない。

とはいえ一部のメスメル軍はただ苦痛と恐怖を与えるためだけに蛇のフレイルという武器で角人をいたぶっているし、焼炉のゴーレムも火の悪神のデザインがある以上は角人を苛むのが最優先の兵器だと思われる。

ちなみに膝上(膝?)には赤髪の巨人の顔がついている。これは火の悪神を信仰していた火の巨人たちの姿である。火の巨人と火の悪神を同時に見せることにより悪神について印象付けるため、正面にこうしてデザインが施されているものと思われる。複数の火の巨人よりも上に、巨大な火の悪神が在るという構図になっている。

ちなみに脱線するので細かくは語らないが影の地はそもそも狭間の地のどこかに存在していた土地だと思われる。マリカの力によってか隠されたことで異空間か何かに位置しているだけで、元は角人たちも狭間の地に生きていた可能性が高い。でなければ影の地と地続きではない巨人の山嶺に生息していた火の巨人たちの姿を角人たちは知りようがない。影の地の全域を見ても巨人が存在した痕跡はないため。

角人と巨人については他にも関連した文章があり、全ての坩堝のタリスマンに記述がある。それによると塔の神話においては巨人の身体に生じた坩堝が坩堝の始まりとされており、角人の坩堝信仰はここから生まれている。

しかしあくまで角人は巨人に生じたとされる坩堝を信仰しただけで、巨人そのものや巨人が信仰する火の悪神についてまで信仰していたわけではない。だからこそ火の悪神についての恐れと伝承が後世まで伝わっているのだろう。

しかしここで一つの疑問が湧いてくる。本編で火の悪神とされるのは単眼異形の神であり、角人たちの伝承にある火の悪神は目が二つあるため同じ悪神とは思えない。そう思うと火の悪神は複数存在する可能性がある。または単眼だけではなく様々な姿を取ることができるのか。この謎については現状答えを見つけられていない。

というわけで今回はこの辺りで。おつかれさまです。

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