【エルデンリングDLC】メスメルとメスメル軍【考察】

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当記事では『エルデンリングDLC』のネタバレがあります!
ご注意ください!

↑ゲーム考察チャンネルを始めました。記事をもとにエルデンリングの考察をやっています。

オデ、イエティ。今回は『エルデンリングDLC』の考察をしていきます!

お題は『メスメルとメスメル軍』について!

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目次

メスメルとは

エルデンリングのDLCトレイラーで強い存在感を放っていたメスメル。正式名称は串刺し公、メスメルであり、DLCの舞台となる影の地で「メスメルの火」という大虐殺を起こした存在として恐れられている。メスメルはエルデンリング本編では言及されていなかったキャラクターで、神であるマリカの子、デミゴッドである。

そんなメスメルなのだがDLC中盤で相対するまでそこまでメスメル本人に言及するNPC台詞などもなく、実際に会った段階でもどういう人物なのかいまいち掴みにくい。撃破して装備なり追憶なりをもらわないと掘り下げられないのはエルデンリングあるあるなのだが、メスメルもその例に洩れないキャラクターだったりする。

まずはメスメルについて来歴から掘り下げていく。

容姿はラダゴンのような赤い長髪に金の瞳を持つ美青年でやけに手足が長い。蛇が体に絡みついており、片手には炎を灯している。

メスメルはマリカの子でありながら影の地という「隠された」場所を任されている。メスメルのこれまでの行いは影の地に住んでいた原住民である角の民などの虐殺と、後ろ暗い所業が多い。ではなぜメスメルはそうした汚れ仕事を与えられることになったのか? その理由はメスメルの生まれにある。

メスメルは黄金樹に連なるデミゴッドとして生を享けながら黄金樹が忌避する「火」と「蛇」という二つの因子を生まれつき持っている。

火は黄金樹を燃やす悪神の火として古来から忌み嫌われており、蛇もまた黄金樹の反逆者であるとされ同じように嫌われている。生まれのことなのでメスメル自身にはどうすることもできないが、立場が悪かったことは間違いない。

メスメルはある時からマリカに任された「聖戦」に向かうことになる。その始まりはあくまで華々しく、蛇紋章の盾といった記念品が存在する。ただし聖戦という響きとは裏腹に、現在影の地と呼ばれている場所に侵略して角の民を虐殺するという凄惨な粛清こそがメスメルの使命だった。

メスメル軍のシンボルは黄金の輪と炎、そして十字に蛇。メスメルの持つ要素を黄金樹勢力と絡めたものであり、メスメル軍が黄金樹への信仰をなくしていない証でもある。

メスメルの持つ蛇は「有翼の蛇」とされ、瞳の奥に封じている深淵の蛇とはまた別の存在である。有翼蛇はメスメルの友であり、善なる知性を持つ友人としてメスメル軍の特別なモチーフとなっている。つまり黄金樹で憎まれている蛇と有翼蛇は異なるモチーフであるということだ。

有翼蛇は邪な蛇をけん制しその力を抑え込むというが、実際に邪な蛇を抑えているのはマリカの祝福である。マリカは封印の祝福を施した瞳をメスメルの瞳と入れ替えた。メスメルが戦闘後半のムービーで自らの瞳を取り出して砕いているのは、邪な蛇の力を封じているマリカの封印を壊すためである。

メスメルと各ボスやマリカとの関係についてはこちらの記事で掘り下げているのでぜひ。

火の騎士

火の騎士は黄金樹の貴族という、黄金樹の民としても高い地位にあった者たちだがメスメルに忠誠を誓って黄金樹から追われている。つまり自らの恵まれた立場を捨ててまでメスメルに付いて聖戦に挑んでいる。それだけ主であるメスメルの人望が厚かったということになる。

火の騎士の賢者ザルツァは古遺跡(おそらくはラウフのこと)に火をかけぬよう諌言(目上の人の欠点や過失を指摘して忠告すること)している。この諌言した相手がザルツァの師匠であるワゴなのかメスメルなのかはわからないが、実際にラウフの古遺跡は焼かれた跡がない。

メスメル軍の侵攻における決定権は当然メスメルにあると思われるため、メスメルがザルツァの言葉を素直に受け入れたのは確かである。
(ただしラウフの古遺跡には焼炉のゴーレムが一体ほど置いてある……)

また同様のケースとしてザルツァの友である火の騎士ヒルドは「種の保管」というものを提唱している。

細かな概要はわからないが影の城にある種の保管庫には様々な角持つ生物などの剥製(?)が置いてあり、また様々な文献の置いてある図書館のような施設となっている。これも当然メスメルが受け入れて建造された施設だろう。

種の保管はおそらくメスメル軍の侵略などによって原生生物などの情報や種そのものが失われないための措置であり、かつての黄金樹貴族たちの知徳に優れた様と、それを柔軟に受け入れるメスメルの器の広さを如実に示している。

火蛇のフレーバーテキストも興味深い。

メスメルの火を受領した騎士たちは だが、それを己に巣食わせることができず火の祈祷として共にあろうとした

火の騎士たちはメスメルの火を受領して、一体となろうとした。しかし不可能だったため火の祈祷として修めた。巣食わせて一体となろうとしたこともそうだが「共にあろうとした」というこの言葉はただ単にメスメルの火を軍事的に活用したいだけならば出てこない表現となっている。

火の騎士たちはメスメルに近づき、少しでも志を共有するためにその火と共にあろうとしたのではないだろうか。

メスメル自身が自らの火を憎んでいたのも火の騎士たちが共にあろうと考えた理由の一つかもしれない。メスメルは自らの火を憎み、潰して消そうとしていた。皮肉なことだがメスメルが使う火を凝縮しての攻撃は自らの火を憎み、消し去ろうとすることで生み出された戦術だった。

メスメルの兵士

しかし火の騎士たちのように兵士全体がメスメルと聖戦をどこまでも受け入れようとしたわけではない。黒騎士の防具には「終わりなき殺戮に膿んだ己が魂の腐臭だろうか」という一節があり、戦いが未だ終わらず聖戦の意味を見出せなくなっている兵士たちの様子も伺える。

聖戦の徽章には「ただ、それを聖戦と信じる者だけが絶命の声に高揚を見出すのだ」と書かれている。つまり慈悲も名誉もない戦いが続いた末に兵士たちは殺戮そのものに喜びを見出すしかなくなってきている。これは明らかに古遺跡の保護や種の保管を提唱する火の騎士たちの志とは異なっている。

メスメル軍が大量に吊るされている「懲罰砦」という場所があることから聖戦に疑問を感じて士気が低下したり、主であるメスメルに対して反逆を目論む兵士は少なからず存在することがわかる。

メスメル軍には名誉なき懲罰隊という隊が存在し、懲罰砦の裏手でひっそりと葬られている。実際に懲罰砦の地下(死体置き場)を通ると影樹から隠された小さな墓場を見つけることができる。

懲罰砦には忌み潰したちが立っており、恐らくは反逆者の処刑を担当している。忌み潰しは香により心を壊した調香師であり、過酷な行いを繰り返すために自らの心を消している。同胞を処刑しないといけない懲罰隊たちも苦しみながらその使命を果たしているということだ。

また、中にはメスメル軍の黒騎士団の長やその息子からも反逆に遭っている。アンドレアスはメスメルが蛇たるを知った後、反旗を翻したとされる。メスメルは生まれつき蛇の要素を持っていることを隠してなさそうなのでアンドレアスが知った「蛇たる」がメスメルの何を指しているのかはいまいち定かではない。

もしかしたら兵士たちはメスメルの瞳の奥に邪な蛇が封印されていることを知らず、メスメル軍のモチーフである有翼蛇の存在しか知らなかったのかもしれない。しかしその奥に隠された邪な蛇を知ったからこそアンドレアスは反旗を翻したと考えることもできる。こうした名ありの英雄からも反逆に遭うほどメスメルの立場は難しいものである。

ちなみにアンドレアスの息子である黒騎士ヒューはメスメルの戦友であったため反旗を翻されたことで戦友を失い、メスメルは大いに嘆いたという。この二人をメスメルは処刑せずに地下墓に幽閉しており、それは情ゆえのことだったのかもしれない。

メスメルは自らの行う聖戦で多くの兵士・騎士を巻き込んだことを何も思っていないわけではなく、何でもないような兵士の駐屯地に限られた数しかない「マリカの祝福」を置いていたり、内心では忠誠を誓う兵士に対して強い責任感があるものと思われる。

メスメルの本心はメスメル撃破後に円卓で入手できるメスメル装備で明かされている。メスメルは母の願い、粛清の聖戦のために自らを恐怖の象徴である串刺し公メスメルとした。全ての責と恨みを自ら一人が負うためである。

それを踏まえてのメスメル戦

…不躾な侵入者よ。貴公が、褪せ人か。
母は、本当に、王たるを託したのか。
…光無き者などに。
…だが、我が使命は不変なり。
黄金の祝福無きすべてに、死を。
…メスメルの火を

プレイヤーである褪せ人目線で見ると理不尽な台詞だが、これまでのメスメルの来歴を踏まえて見てみると印象が変わってくる。あと「貴公」などの敬称からメスメルの品の良さが伺える。

メスメルは誉のない聖戦を母であるマリカから言い渡され、影の地に隠された。メスメルが生まれついて持っている炎と蛇が黄金樹に相応しくなかったゆえに、マリカは影の地の侵略をメスメルに任せた。メスメルはそれでも母の使命を守り兵士と共に聖戦という虐殺を行っていった。

しかし今や時代が変わり、褪せ人がデミゴッドを滅ぼして大ルーンを繋ぎ合わせ、エルデの王を目指すことを他ならぬマリカが許している。メスメルは黄金樹と遠く離れた地に隠されて誉れのない戦いを強いられたのに、今や母であるマリカ本人から「殺しても良い存在」だと断じられている。

それでもメスメルは黄金樹の祝福のない存在である褪せ人がエルデの王になることは到底許せないため、母が認めたとしても断固として反対し王になることを認めない。祝福のない存在を認めることは、母マリカに祝福された自らを否定する事と同じだからだ。

というわけで今回は串刺し公メスメルの概要でした。本編をプレイした方ならわかると思いますが、この記事では複雑になるのであえてメスメルとマリカの関係や角人が粛清された理由について深掘りしていません。

その辺りの事情やメスメルの他の人間関係についてはまた別の記事で掘り下げて考えています。よろしければぜひ。

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