【原神】カーヴェという男について語らせてくれや!③-デートイベント-【キャラクター語り】

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オデ、ゲーミングイエティ! またまた前回に引き続いてカーヴェについて語らせてくれ! 今回はデートイベントについての話をするよ!

異常な熱量なんだけど、何がそうまでさせるの?

良い質問だから超真面目に答えるけど、ぶっちゃけカーヴェはアルハイゼンとの繋がりがキャッチーすぎていわゆるカップリング目線の需要を満たしやすいと思ってます。オデも実際、カーヴェの設定が出た段階ですでにこりゃビッグウェーブ来るでって思いましたからね。

しかし実際のところカーヴェは別にアルハイゼンありきのキャラクターではなくちゃんと独立したキャラクターとして魅力的だとオデは思っているので、せっかくならカーヴェ単体で記事にしようかなと考えたんですね。

あとはやっぱり男性ユーザーの目線で男性キャラクターについて語る記事ってあんまり見ない気がするんでやってみようと思ったんだよね。

というわけで今回はデートイベントに関してあらすじなどを踏まえながら気になったところに関して書いていくよ。カーヴェのデートイベント、デートイベントのスチル、ドリーのキャラクターストーリー等のネタバレがあるので注意。
デートイベント以外にもカーヴェに関する話題についてちょっと書いたりするかも。

デートイベント-苦しみと幸せの振り子-ってなんだよ。落ち着いてデートさせる気あんのか? 

目次

デートイベント-苦しみと幸せの振り子- 共通

あらすじ:スメールシティを散策していた旅人は酒場の前で商人と口論しているカーヴェを見つける。内容を聞いてみると商人からカーヴェに対する建築デザインの依頼内容について揉めているようだった。
カーヴェは依頼人の言い分に憤慨しながら話を打ち切るとそのまま酒場に入っていった。気になった旅人は後に続いて酒場に入っていく。

酒場で酔っ払っているところを旅人に見られたカーヴェは罰が悪そうにしていたものの、酔いが回ったことで素直に悩みを吐露するようになる。カーヴェが自らの仕事について悩んでいることを知った旅人はアドバイスすることにする。旅人から「依頼人との再交渉」「気分転換」などの提案を受けたカーヴェは酒を飲むのをやめ、旅人と共に酒場を出てそれぞれの目的を果たしに行く。

依頼人の再交渉を選んだ場合は「未来青図」「契約成立」ルートへ。
気分転換を選んだ場合は「小さな宴」「群星の下で」「初授業」ルートへと分岐する。

依頼人バダウィとの口論、酒場でのたわごとからカーヴェが建築デザイナーという仕事、そして芸術というものに対する向き合い方に悩んでいることがわかる共通ルート。

酒場オーナーであるランバドとの掛け合いは短いなりに味がある。カーヴェのキャラクターストーリーで語られているようにカーヴェはランバド酒場をほぼ家のように使わせてもらっていた時期があり、そのお礼に酒場の改築をしている。ここでは酔ったカーヴェを軽くあしらっているランバドだが仲の良さが垣間見える会話である。

細かい見どころポイントだけどそれぞれの分岐ごとにカーヴェの会計ボイスが違うので数パターンの会計ボイスが楽しめる。カーヴェに会計してほしい人、集まれ~!!!

未来青図

あらすじ:旅人から依頼人バダウィとの再交渉を勧められたカーヴェは落ち着きを取り戻して再交渉へと向かう。そこで落ちついて話を聞きだすとバダウィの様子がおかしいことに気づく。二人がバダウィを尾行すると、彼は雨林の商人でもなんでもなくエルマイト旅団の一労働者に過ぎなかったことが発覚する。

バダウィが商人に偽装していたのはかつて建築デザイナーに騙されたことが理由だった。その事からカーヴェに対しても一定の警戒を以てバダウィは当たっていたが、カーヴェの真摯な態度に気づいてこれまでの態度を謝罪する。
バダウィの依頼は砂漠に子どもたちのための図書館を建てることであり、老いたバダウィはこのために全ての財産を投資していた。しかし詐欺に遭ったことにより資金が足りず、結果としてカーヴェと依頼の内容で揉めていたのだった。

カーヴェはこうしたバダウィの事情を知ったことで依頼を受けることに前向きになる。しかし建築のためにかかる費用は小さくなく、その工面のために頭を悩ませることになる。ここで旅人から「新しいデザインのスタイルを試すのは?」と提案されたカーヴェはモチベーションを取り戻し、バダウィと共に図書館を建てるアアル村へと視察に向かう。


バダウィが子供たちのための図書館に残りの生涯をかける理由は自らのようなエルマイト旅団の民を生まないためだった。こうした他者のために全てをなげうつ姿勢をカーヴェは尊敬すると言う。カーヴェにも似たところがあると旅人は指摘するが、それは罪悪感によるものだとカーヴェは言う。ここでかつてカーヴェの父に起こった出来事とそれによるカーヴェの変化が語られる。

カーヴェはこの一件から病的なほどの理想主義者になり身の回りに起こるあらゆることを放っておけなくなった。しかしカーヴェには自らのような人間が他にもいるはずだと思い、いずれカーヴェが本当に困ったときは助けてくれるはずだと前向きな考えを話した。旅人は同意し、その時になったらカーヴェを助けると話した。

アアル村に到着した一行はその場にいた教令院のセタレに話を聞いてアアル村の状況や地形に関する情報を集める。これを元にカーヴェはメラックを起動し、最適な設計図を描き出すことに成功した。こうして多額の資金は必要とせずにカーヴェの新たなアイデアで砂漠に図書館が建つことが決まったのだった。

謎の村人が生えてきてちょっと面白いスチル。しかし、カーヴェと蛍が並ぶと兄妹っぽく見えるね。

デートイベントのプロローグ部分となった依頼人バダウィとの口論。その背景が明かされるルートでもある。当然依頼人との再交渉を旅人が勧めなかった場合は放置されるバダウィだが、実は砂漠の子どもたちへ図書館を建てたいという夢があった。しかし建築デザイナーに騙されたこと、資金難であることが足を引っ張っていた。

イベント-盛典と慧業-にて語られたカーヴェの父と学院トーナメントの話がこのルートで語られる。バダウィは自らの人生の最後の歩みを子どもたちのためにしようと決意したが、カーヴェの自己犠牲的な精神はまた少し事情が異なる。

ルームメイトであるアルハイゼンとは真逆の考えであることを惜しむカーヴェ。理想主義者であり自らが力尽きて溺れるまで人を助けようとするカーヴェと違い、アルハイゼンは岸部で突っ立ったまま溺れる人を眺めているのだという。ちなみにこの「他人の運命を尊重する…」は実際に別のルートでアルハイゼンが発言している。君ねえ…!

このルートではかつてカーヴェの父に起きた痛ましい事故とそれによるカーヴェの変化が語られている。理想主義者であるカーヴェはいつか力尽きて溺れるかもしれないが、その時は自分と同じような誰かが手を差し伸べてくれるはずだとカーヴェは信じている。

契約成立

あらすじ:旅人から依頼人バダウィとの再交渉を勧められたカーヴェは落ち着きを取り戻して再交渉へと向かう。そこで落ちついて話を聞きだすとバダウィの様子がおかしいことに気づく。二人がバダウィを尾行すると、彼は雨林の商人でもなんでもなくエルマイト旅団の一労働者に過ぎなかったことが発覚する。

バダウィが商人に偽装していたのはかつて建築デザイナーに騙されたことが理由だった。その事からカーヴェに対しても一定の警戒を以てバダウィは当たっていたが、カーヴェの真摯な態度に気づいてこれまでの態度を謝罪する。
バダウィの依頼は砂漠に子どもたちのための図書館を建てることであり、老いたバダウィはこのために全ての財産を投資していた。しかし詐欺に遭ったことにより資金が足りず、結果としてカーヴェと依頼の内容で揉めていたのだった。

カーヴェはこうしたバダウィの事情を知ったことで依頼を受けることに前向きになる。しかし建築のためにかかる費用は小さくなく、その工面のために頭を悩ませることになる。ここで旅人から「他の商人から資金を集めてみるのは?」と提案されたカーヴェは借金をしている大商人ドリーの元へ行き、商人を紹介してもらうことを考える。


ドリーに会うためにアルカサルザライパレスを訪れた二人。モラにがめついドリーは仲介料を取ろうとするが、少し考えた後に無料で三人の商人を紹介してくれるという。三人の商人に会いに行くとカーヴェは砂漠への図書館の建造を「砂漠の公営事業」という形でアピールし始める。これには将来を見据えた砂漠の発展計画も含まれており、三人の商人は少しずつ耳を傾けるようになる。しかし肝心のアアル村の土地の大半が他の商人に買い占められていたことを思い出し、この商談はご破算となってしまう。

スポンサーを集めることに失敗した二人はドリーに声をかけられる。二人を哀れに思ったドリーはスメール一の大商人との会食を提案する。もちろんこのスメール一の大商人は他でもないドリー・サングマハベイ本人だった。ドリーは砂漠の公営事業に土地代を払ってもいいとカーヴェに話を持ち掛ける。それに感激したカーヴェは自らデザイン料はいらないと意気込み、すぐに契約書にサインしたのだった。

しかし実のところアアル村の土地を買い占めていたのはドリーその人だった。持て余した土地代は無料なのでカーヴェがデザイン料をもらわない契約を結んだことでドリーは実質無料で砂漠の公営事業を手に入れることができたのだった。この事に怒り心頭になったカーヴェはこの会食の場で元を取るまでやけ食いすることを宣言する……。

二人を見ているドリーがかわいい。

実はイベントで絡んでないのでデートイベントでようやく二人が絡んでいるところが見られる。借金相手にも強気なカーヴェ。カーヴェらしい言い回しで会ってそうそうにドリーを批判している。

ちなみにこのカーヴェとドリー、対照的なスタンスに見える二人だけど似通った部分もあって味わい深い。ドリーは幼い頃に病気で姉を亡くしたことから何も失うことがないようにモラという現実的な力を求めた。対してカーヴェは行き過ぎた思いやりによって人を救おうとしている。求めるものが即物的な救いか、観念的な救いかの違いというだけで実は出発点が似ていたりする。ドリーは現実的な強さ(モラ)に特化しているから現実で苦しむカーヴェにはめっぽう強い。

実際のところ現在は金の亡者となってしまっているドリーだけど「身の周りを救うための商品」を大量に備えて取り扱っていることから初心を失っているわけではなさそうだし、いずれストーリー中でもそのオリジンについて掘り下げられてほしい。それはそうとして旅人以外のキャラクターが「なんだ、ドリーっていいヤツじゃん!」みたいになるのはイヤという複雑な感情もある……あるよね……。

別のルートでは建築というビジネスにおいて脳みそが古いとまで言われているカーヴェだが、ちゃんと商人たちの前で気後れせずにプレゼンする凛々しい一面も。残念ながらドリーが土地を買い占めた後なのであまり意味のないやり取りだったが……教令院で学んだ人間ならではの学の高さが表れていて良いシーン。

カーヴェは娯楽作品において度々出てくる、ステレオタイプの「芸術家」のイメージからは離れているよね(見た目はそれに近いけど)。芸術が学問として根付いている背景設定によって生まれた、まったく新しいキャラクター造形だとオデは思う。それによって建築というビジネスと芸術性の間で揺れる、ユーザーにとって「共感」ができるキャラクターに仕上がっている。

小さな宴

あらすじ:旅人から「気分転換」を勧められたカーヴェは肩の力を抜き、依頼のことを忘れることにした。そうして酒場で話すうちに旅人は「カーヴェはどうしてデザイナーになったの?」という質問をする。これはカーヴェにとっては原点を思いだす切っ掛けとなり、それと同時に自らの辛い過去を掘り起こすことにも繋がっていた。カーヴェの態度から察して踏み込んで良いものか気を遣う旅人だったが、旅人はすでに友人だとカーヴェは話し自らの原点が眠っている家に案内する。

カーヴェの母ファラナクは夫を失ってから失意に暮れていたが現在はフォンテーヌで再婚して第二の人生を送っていた。母と別れる際にカーヴェが受け継いだ物は全て箱に入れて取ってあったが過去に思いを馳せたくないカーヴェはそれをずっとしまい込んでいた。旅人と共に開けるとそこには幼い頃の絵や玩具など思い出の品、そして母が遺した鍵つきの日記が開かれる時を待っていた。


母から遺された鍵つきの日記はパスワードがわからないまま放っておかれている物だった。開くことができれば読んでもいいと幼い頃に言われたことをカーヴェは覚えていてこれまでに色々なパスワードを入力したが開くことはできなかった。これについて旅人は「知り合いに聞いてみたら?」と提案し、カーヴェはそのアイデアに従うことにする。母を指導していたかつての教令院の指導者ザハハディへと尋ね、パスワードの手がかりを探すことをカーヴェは思いつく。

ザハハディに会いに行く最中、ティナリと町で会う。ティナリはカーヴェが悩んでいることを悟ると翌日のパーティーに誘い、すぐに去っていった。二人はザハハディ教授を見つけるとカーヴェの母であるファラナクの若い頃の話を教えてもらう。


ファラナクは美しく聡明で同年代の誰からも人気があったが心を開かない生徒でもあり、今のカーヴェと同じように建築デザインについて深く悩んでいた。多くの男性がファラナクを慕ったが最終的にはカーヴェの父を選んだ。カーヴェの父は建築デザインについて理解できることはなかったが、ただファラナクに寄り添っていた。そういう部分がファラナクの救いとなり、二人は結婚したのではないかとザハハディ教授は語る。

この言葉からカーヴェは「寄り添う」というパスワードを日記に入力するとついに鍵を解くことができた。ザハハディ教授が去った後で二人はファラナクの日記を少しずつ読み進めていく。そこには教令院の生徒だった頃から、カーヴェが生まれた後。夫の知り合いと一緒に開いたホームパーティー……そして最愛の夫を亡くした後のことまで書き記されていた。そして最後にはカーヴェへのメッセージがあった。

カーヴェは優れた才能を持っているから必ず素晴らしい建築デザイナーになる。しかし才能ある人ほど芸術の追求に苦しんでしまう。創作は孤独なもので誰も助けてはくれない。しかし創作の外で自らに寄り添ってくれる人たちを見つけて、共に過ごすことができれば喜びを積み重ねることができる。最も大切なのは寄り添うことである。それがファラナクの残した我が子へのメッセージだった。


ファラナクはいずれカーヴェが自らと同じ道をたどることになることを知っていて大切な時のためにこのメッセージを残したのだろうとカーヴェは母の真意を知る。そしてその言葉通りにカーヴェを気遣ってくれるティナリのパーティーに旅人と共に出席することに決めた。

そして翌日、ティナリのホームパーティーにはティナリ、セノ、カーヴェ、旅人、そしてアルハイゼンの五人が揃っていた。話題はコレイのカリキュラムについてでありそれぞれ意見の違いはあれどカーヴェは楽しい時間を過ごすことができた。

4人の間に入れなくなって弾き出された旅人、ちょっとかわいそう。

カーヴェはどうしてデザイナーになったの?」という質問の後にカーヴェは旅人の間にラインを引きそうになるけど、すぐに撤回して「友達だよな?」と確認してくるところに彼の繊細さを強く感じる。この時の「いや…僕たち、もう友達だよな?」の「」の行間がすごく良い。名演です。

ファラナクは現在はフォンテーヌで幸せな生活を送っているが、カーヴェが良い歳になるまで女手一人で育ててくれた。その事に対してカーヴェ本人は感謝している……とは言うものの、オデとしては長い孤独感を味わったカーヴェの心境を考えるとこれまで素直には同意できなかった。そしてザハハディ教授は「ファラナクを責めてるかい?」とカーヴェに質問している。一人息子を残して別の国で新しい生活を始めたファラナクを責める筋合いが息子であるカーヴェにはある、そういうことだよね。

もちろんカーヴェは母を責めていないんだけど、本来は責めてもおかしくなかった……ということがザハハディ教授の言葉からわかってオデは少し安心しました。そこを当たり前として通してしまうのは良くないですからね。

学生時代のファラナクの話。とても美しい外見をしていて男性人気があったそうな。カーヴェの外見は母に似たところがあるらしいので中性的な美貌を持っているのは母譲りのものなのかもしれない。

カーヴェの両親が参加したホームパーティー。左に明らかにティナリの父親がいるのでわかるけど、
左からおそらくティナリ父、カーヴェ父、アルハイゼン父、セノ父。他にも女性に対する言及があるけどイラストには描かれておらず。言うまでもないことだけどこの「小さな宴」ルートのスチルと構図が合っている。

4人の教令院エリートによるコレイ教育会議。地味にセノが学問においても優秀だということがわかる一幕だったりする。そういえばセノとアルハイゼンは魔神任務の時点ではバチバチにやり合っていたのでこうした集まりが出来たのは時系列的には割りと最近のことなのかもしれない。

ちなみにカーヴェとティナリはアルカサルザライパレスの一件で知り合っており、そこからカーヴェはティナリにセノを紹介されている。ということはカーヴェ伝いにアルハイゼンのことをティナリたちは聞いているはずであり、魔神任務の時点で知り合いだった可能性も出てくる。セノはマハマトラとしての責務はプライベートより上に置いているようなので、アルハイゼンが顔見知りでも容赦しなかっただけかもしれない。

群星の下で

あらすじ:旅人から「気分転換」を勧められたカーヴェは肩の力を抜き、依頼のことを忘れることにした。そうして酒場で話すうちに旅人は「カーヴェはどうしてデザイナーになったの?」という質問をする。これはカーヴェにとっては原点を思いだす切っ掛けとなり、同時に自らの辛い過去を掘り起こすことにも繋がっていた。カーヴェの態度から察して踏み込んで良いものか気を遣う旅人だったが、旅人はすでに友達だとカーヴェは話し、自らの原点が眠っている家に案内する。

カーヴェの母ファラナクは夫を失ってから失意に暮れていたが現在はフォンテーヌで再婚して第二の人生を送っていた。母と別れる際にカーヴェが受け継いだ物は全て箱に入れて取ってあったが過去を思い出したくないカーヴェはそれをずっとしまい込んでいた。旅人と共に開けるとそこには幼い頃の絵や玩具など思い出の品、そして母が遺した鍵つきの日記が開かれる時を待っていた。


母から遺された鍵つきの日記はパスワードがわからないまま放っておかれている物だった。開くことができれば読んでもいいと幼い頃に言われたことをカーヴェは覚えていてこれまでに色々なパスワードを入力したが開くことはできなかった。二人はこの箱についてしばし話し合ったが旅人の「…これは、一旦置いておこう」という言葉から一旦は忘れることにする。それよりもカーヴェはこれまでの思い出の品々から自らの建築デザイナーの原点に立ち返ることを望んでおり、そのために教令院に一緒に向かうことを提案する。

教令院に着いた二人は知恵の殿堂へと向かう。そこはかつて学生だったカーヴェが勉学に励むために利用した思い出深い場所だった。教令院では書籍へメモを残すことが許されており、カーヴェは後の学生のためにもと思いたくさんの有用なメモを残したと過去を懐かしむ。そこにアルハイゼンが通りかかり、カーヴェがメモを残した本は学生から読みにくいとクレームを受け、奥の本棚へと移動されたことを教える。憤慨したカーヴェは本を元の場所に戻すために二人を残して行ってしまった。


カーヴェが去った後、アルハイゼンは旅人にカーヴェの機嫌について尋ねる。大方の問題を察していたアルハイゼンはカーヴェが依頼人とうまくいかない問題に対して単純に「断るべき」であるという客観的事実を述べる。
カーヴェは優秀な天才であり、カーヴェより劣っているデザイナーが大勢存在する。そしてカーヴェより劣っているデザイナーですら要領が良ければ評価され、うまく立ち回ることができる。つまり才能に見合った仕事をするというその判断が重要なのだとアルハイゼンは語った。

二人の元に戻ってきたカーヴェはオルモス港の改修工事に関する当時のプロジェクト案を自慢してくる。これはカーヴェのお気に入りらしく、カーヴェは知恵の殿堂を歩いて自らの足跡を見つけたことで自信を取り戻してきたらしい。次は直接オルモス港を案内すると意気込むカーヴェに旅人はついていく。アルハイゼンは帰宅した。


オルモス港の修繕作業はカーヴェにとって大きく誇りを抱くに至った記念すべき仕事であり、この先何年、何十年と残っていくことに対する感慨が深いのだと言う。しかしだからこそ当時費用などの問題で詰め切れなかった部分に悔いが残っており、そうした悔いを未来のために活かしていくことが肝要なのだと二人は頷き合った。そして最後にカーヴェが一番気に入っている場所を旅人に披露すると言い、旅人を砂漠へと連れていく。

二人が訪れた砂漠の遺跡は歳月が経っても変わらず美しくそびえ続けるものであり、その在り方はカーヴェの理想の一つだった。カーヴェはこれまで様々なことで苦しんできた。それは性格によるものが強いとアルハイゼンは言うし一部的には認めるが、カーヴェ自身は良いこともあったのだと信じている。有名なデザイナーとなり芸術性を追求する日々が送れているのは確かだからだ。そこには苦しみがあるが、喜びとして残るものもある。

カーヴェの苦しみはカーヴェが死んだときに消える。しかしカーヴェが生み出した建築は地上にある大抵のものよりも高価で、後世にまで残り続ける。そしていずれ誰かがその建築を理解するときがあるとしたら、それこそが芸術なのだとカーヴェは語る。カーヴェは自らの原点を見つめ直すことで再び芸術への思いを強め、二人は未来に想いを馳せるのだった。

兄妹か姉妹に見える。

教令院に向かうということでカーヴェの学生時代を振り返るようなルートになっている。もちろんアルハイゼンも登場。二人のキャラクターストーリーにある共同研究とその行方について少し触れている。カーヴェの機嫌が悪いときにどういう行動に出るのかアルハイゼンは熟知している様子。

他のルートでカーヴェが真似したアルハイゼンの口癖。本気で尊重しているというよりは無関心さを口触りのいい言葉に言い換えているだけであり、しかも態度からして無関心を隠そうとも全く思っていない。何事も放ってはおけないカーヴェとは正しく正反対のスタンスである。

オルモス港、やけに高低差があって猫探しのデイリーがめんどくせえなって思ってたらカーヴェ……お前の仕業だったのか!

カーヴェが砂漠を中心に活動している理由はお気に入りの場所があるからだと分かった。スメールの魔神任務エピローグでアルハイゼンとカーヴェが会話していた時、カーヴェがスメールシティの騒動に気づかなかった理由は砂漠で仕事をしていたからだったりする。その理由がここで明かされた。

こちらのルートでは母の残した日記帳を読むことはできなかったけど、その代わりにカーヴェが自らの原点に立ち返り建築業と向き合うことができている。カーヴェの苦しみはいつか消えるが、カーヴェの建築は未来へ残り続ける。

初授業

あらすじ:旅人から「気分転換」を勧められたカーヴェは肩の力を抜き、依頼のことを忘れることにした。しかしただ単に依頼をやめただけではカーヴェの懐は寂しくなる一方なので旅人は「他の仕事でお金を稼ぐのは?」と提案する。カーヴェはしばらく考えた末に学生時代に先輩だったアルカミという男のことを思い出す。デザイナーとしての名前は聞かないがずいぶんと羽振りがいいという噂だった。二人はアルカミを探してオルモス港へと向かう。

アルカミはオルモス港で私塾を開いており、そこで貧富の差を問わず建築学について教えていた。カーヴェに金稼ぎの才能がないことを知っていたアルカミはカーヴェの状況を察し、カーヴェを私塾の教師として雇うことを提案する。一回の授業で破格の給料がもらえると聞かされたカーヴェは喜び、その日は徹夜をして授業のための資料を制作した。

張り切ってカリキュラムを組んできたカーヴェは翌日私塾へと赴くが、資料はすでに用意されているという話だった。カーヴェは授業に向かい、アルカミから教室への出入りを拒否された旅人は周りでアルカミの評判について聞き回ることにする。その評判はまちまちであり、カーヴェとは真逆の華々しい稼ぎ方をしていることが違和感として残った。

終業になるとカーヴェが怒りながら教室から出てきた。授業では建築について丸暗記するだけでデザイナーに必要な能力が養われることはなく、これでは半端者が出来上がるだけだとカーヴェは言う。しかし私塾の生徒である子供たちは芸術の良しあしには興味がなく、アルカミのように稼げるようになるためにデザイナーを目指しているという。
カーヴェはアルカミのところへ向かいその真意を確かめる。


アルカミ曰く私塾は生徒たちの親から金を引き出すためのビジネスであり、その後の生徒たちのデザイナーとしての道を保証するものではまったくなかった。カーヴェはアルカミを軽蔑し一回限りの授業で退職することにする。
この時アルカミのやり方を詐欺だとカーヴェは糾弾したがアルカミは合法だと言い張って譲らなかった。しかし話し終わった後に旅人は貧しい子供たちの親が授業料を払えていることに疑問を抱き、二人は調査を始める。

私塾の生徒から聞き込みをすると彼の両親はアルカミの知り合いの金貸しから借金して授業料を払っており、しかもそのことは外部へ話してはいけないことになっているという。
二人は生徒たちを救うために金を借りるフリをして金貸しに近づく。金貸しが非合法的な利子で金を貸していることを知った二人はそれについて問い詰めるが商人はボディーガードをけしかけてくる。それを下すと二人は金貸しをマハマトラに引き渡した。マハマトラは金貸しとアルカミの関係を調査し始める。


商人伝いでアルカミの悪事が暴かれ、一部の金は私塾の生徒たちに返されることになった。カーヴェはこの一件を胸くそが悪いと思ったが同時に酒場で管を巻いていたときよりは気分がいい自分に気づく。それは自らよりも悪い境遇の人々がいること、そしてアルカミのような悪徳デザイナーを見たことで自らが歩む道がどれだけ苦しくともそれが芸術を作りだす能力を支えてくれているからだという。カーヴェは一件が片付いた後で私塾の生徒たちに会いに行くことを提案する。

翌日、私塾の子供たちは頼りにしていたアルカミが逮捕されて途方に暮れていた。そこにカーヴェは現れ、これから休日に無料で教えることを宣言する。手始めにカーヴェたちはオルモス港の灯台に連れていき、そこで「自分の理想の景色」を想像してイラストを描いてほしいと言った。
建築デザイナーの道は険しく本気で取り組んでいくには興味が必要だ。そこでまずは自らの理想を見つけ、興味を持ってもらえるようにという発想だった。

旅人にとっての理想の景色は塵歌壺なのでその絵を描いていて、カーヴェはなんだそれ? と尋ねているシーン。
目線が低い子どもたちとカーヴェをスチルに収めるためだろうけどカーヴェが膝を折って旅人と同じ目線になっているとがとてもいいですね。

詐欺商売の片棒を担がされかけたカーヴェ。「初めだ」は誤字。一コマ30万モラはともかく、カーヴェが有料で教室を開いたら来る学生も多そうだが……。

おお、友よ! とでも言いそうな見た目なのに人を友達と呼ぶのに躊躇してしまうカーヴェ。美味しい果物を食べてほしい。

どんな仕事かもよくわからないのにバージョン6まで作った人の良すぎる男。一応、カーヴェは業界の中で安い方ではないらしいけど結果的にはかなり安い方に入るのでは……。

炭治郎が鬼を問い詰めるときみたいな言い回し。

建築デザイナーの苦難から楽に稼げる方へと流れていき、堕ちてしまったアルカミはわかりやすく言えば悪の建築デザイナー。そうした道を選んだ場合にどういう末路が待っているかを今回の件で認識したカーヴェ。芸術を求めるためには誇りを捨ててはならない。

カーヴェジョーク。実際はこの後子どもたちを教えていくのに一モラも取らない聖人である。ちなみに背景にあるオルモス港の灯台はカーヴェが子供の頃に描いた原点の一つ。

さて、これで全てのルートについて語りたいことはたぶん語ったかな。この記事は自分が「どういう話だっけ?」と思い出すために頑張ってあらすじを書いているのでいつか未来の自分が感謝することでしょう。半面、画像量がとんでもないことになったのでスマホから見ると超重いでしょうね。不親切な記事です。でもしょうがないよイエティの書いた記事だし。

デートイベントに関してオデが好きなシーンはあらすじの後に取り上げているのでそこから語るべきことはあんまりないと思う。どのルートが好きかで言えばやっぱり「小さな宴」だけどどれも差はないかな。他のキャラクターのデートイベントもそうかもしれないけど基本的にキャラクターで押さえたいポイントを各ルートに分けていると思っていて。オデは全員のデートをコンプしたわけじゃないけど、カーヴェはばっちりと掘り下げられていると思う。

なのでこのルートだけが良い、このルートだけがダメ……というわけではなく全てを見てようやくカーヴェという一つの絵として完成すると思っていますね。ウーン、うまいこと言ったな。七億円くらいもらえねえかな。


さて、とりあえずカーヴェに関してはこれで終わり。イベント→実装→デートイベントの順で非常に短いスパンで情報が更新されたことでうまく掘り下げられ、複雑な性格と過去への理解度が深められたように思う。また気になるキャラクターがいればこういう記事を書きたいけどアッホみたいな時間が掛かるし今後はフォンテーヌが来るからそうも言っとられないね。では、お疲れさまでした。ゲーミングイエティでした。

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